【8/25FX戦略】対イラン制裁でも市場は冷静|ナスダック安なのに金利も低下、株の中で進む「選別」とジャクソンホール待ち

2026年8月25日の今日のエントリーとして、早朝トレードと相関トレンドトレードを紹介するリッチFXブログのアイキャッチ画像
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リッチ

本日もよろしくお願いします✨

おはようございます✨リッチです🍀

本日8月25日(火)朝の時点で、ドル円は159.18円。
ユーロ円185.61円、ポンド円215.40円、ゴールド4714ドル前後、原油84.99ドル前後で推移しています。

昨日の相場で、最大の材料となったのが、米財務長官による、イランへの制裁の発表です。「イランを経済的に孤立させる、前例のない規模の措置」とされ、イランと取引を続ける国は、ドルへのアクセスを制限される可能性がある、と警告されました。かなり強い内容です。ところが、これに対して、市場は驚くほど冷静でした。ダウはむしろ小幅高、原油はマイナス圏、ドル円は159円台前半へと戻しています。

さらに、昨日の米国市場には、もう一つの特徴があります。ナスダックが下落する一方で、米長期金利も低下するという、少し珍しい組み合わせです。そして、ダウは上昇、ナスダックは下落と、株式市場の中でも、資金の移動が起きています。本日は、この「制裁への冷静な反応」と「株式市場の中で進む選別」、そして週末のジャクソンホール会議に向けた地合いを、14市場のマネーフローから整理していきます。

目次

本日(8/25)の相場|今日の重要ポイント

まずは、本日の相場で押さえておきたいポイントを、まとめて確認しておきましょう。

  • ドル円159.18円、ユーロ円185.61円、ポンド円215.40円で推移
  • 昨日の最大の材料は米財務長官による、イランへの制裁の発表
  • 強い内容にもかかわらず、市場は冷静。ダウ小幅高、原油マイナス圏、ドル円は159円台へ戻す
  • ドル指数は反発。先週末までのドル安に、いったん調整が入った
  • ナスダックは-0.61%と下落する一方、米10年債利回りも低下(-2.9bp)
  • ダウは上昇、ナスダックは下落と、株式市場の中で資金の移動が起きた
  • ゴールドは続伸し高値圏、原油は-2.38%と下落。商品の中でも明暗
  • BTCは、週末に8万ドルを目前にして、いったん一服。今朝は78,000ドル台後半
  • 今週最大の焦点は、週末のジャクソンホール会議。ドル円は200日線が支え

本日のトレード戦略(2026/8/25 火)

本日のトレード設定は以下のとおりです。
本日はドル円・ユーロ円・ポンド円の3ペアとも、買い逆指値と売り逆指値という設定です。

💵 USD/JPY(ドル円)

📈 買い(ロング) 価格
買い逆指値 159.178
🛑 ストップ 158.778
🎯 リミット 159.598
📉 売り(ショート) 価格
売り逆指値 158.489
🛑 ストップ 158.889
🎯 リミット 158.069

💶 EUR/JPY(ユーロ円)

📈 買い(ロング) 価格
買い逆指値 185.698
🛑 ストップ 185.298
🎯 リミット 186.118
📉 売り(ショート) 価格
売り逆指値 185.264
🛑 ストップ 185.664
🎯 リミット 184.844

💷 GBP/JPY(ポンド円)

📈 買い(ロング) 価格
買い逆指値 217.070
🛑 ストップ 216.670
🎯 リミット 217.620
📉 売り(ショート) 価格
売り逆指値 216.269
🛑 ストップ 216.669
🎯 リミット 215.719

※本日は3ペアとも、買い逆指値と売り逆指値を出しています。相場が上に抜ければ買いが、下に抜ければ売りが約定します。ドル円は200日移動平均線が下値の支えとして意識されるなか、ジャクソンホール会議を前に、様子見のムードが強まっています。上下どちらに抜けるかを見ながら、設定どおりに淡々と管理します。

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本日の注意事項

⚠️ 本日の注意事項

  • 昨日のイランへの制裁発表に、市場は冷静でしたが、今後の展開次第で、原油や金利が動く可能性があります。
  • 本日は夜に米国の指標(住宅価格、消費者信頼感、新築住宅販売など)が予定されています。
  • 今週末のジャクソンホール会議を前に、大きな方向感が出にくい、様子見の地合いが続きやすい状況です。
  • ドル円は200日移動平均線が下値の支えとして意識されています。この線を割れるかどうかが、一つの目安です。
  • 様子見のなかでも、中東情勢のニュースには注意します。ポジションを持った場合はルールどおりに決済します。

✨ 本日の相関トレンドトレード(2026/8/25)|GBP/JPY×EUR/GBP

本日11時の成行エントリーは、「GBP/JPY×EUR/GBP」の組み合わせです。
ポンド円のロングと、ユーロ/ポンドのショートです。どちらも「ポンドを買う」側に寄せた構成です。

  • 📈 GBP/JPY ロング(買い)
  • 📉 EUR/GBP ショート(売り)

📝 本日の相関トレードの構造

GBP/JPYロング(ポンド買い・円売り)と、EUR/GBPショート(ユーロ売り・ポンド買い)の組み合わせです。芯にあるのは、ポンド買いの目線です。
GBP/JPYのロングは、円の弱さを利用する目線です。加えて、EUR/GBPのショートも、ユーロに対してポンドを買う形なので、二つのペアは、どちらもポンドを買う方向でそろっています。ポンドが、ユーロや円に対して強含む展開になれば、この組み合わせは、両方のペアで利益を狙いやすくなります。逆に、ポンドが弱くなると、両方に影響が出る点には、注意が必要です。
昨日(8/24)の相関トレードは-46.5pipsと、大きめのマイナス決済でした。これで8月の相関は+61.3pipsとなっています。昨日は、想定よりも大きな逆行となりましたが、月間では、しっかりプラスを保っています。1日の負けに引きずられず、いつも通りのロットで、淡々と、決めたルールを守って臨みます。

基本ルール|相関トレード:

  • 11時に成行エントリー
  • エントリー後、ストップ40pips・リミット50pipsに設定
  • 21時までにストップ・リミットに到達しない場合は手動で全決済

⚠️ 相関トレードの注意事項:本日は、ジャクソンホール会議を前に、様子見のムードが強く、動意が乏しくなりやすい地合いです。相関トレードも、早朝トレードと同じく21時までに全決済のルールを徹底します。
指標前後は動意が乏しくなる場面もあり、相場状況により見送りの可能性あり、追いかけエントリー禁止です。

詳しい相場分析|制裁への冷静な反応と、株式市場の中で進む選別

ここからは、昨日の相場を順に整理していきます。
昨日は、大きなニュースがありながら、市場が冷静に受け止めた一日でした。そして、その静けさの中で、株式市場の内側では、資金の移動が進んでいます。順番に見ていきます。

昨日の最大の材料|イランへの制裁発表

まず、昨日の最大の材料である、イランへの制裁の発表から見ていきます。

🛢️ イランへの制裁発表のポイント

  • 米財務長官が、イランへの「前例のない規模」の制裁を発表
  • イランと取引を続ける国は、ドルへのアクセスを制限される可能性があると警告
  • イランを、経済的に孤立させることを狙った、強い内容
  • それでも、市場の反応は冷静だった

昨日、米財務長官は、イランに対する制裁を発表しました。「イランを経済的に孤立させる、前例のない規模の措置」とされ、イランの資金の流れに関わる国は、ドルへのアクセスを制限される可能性がある、と警告されました。かなり踏み込んだ、強い内容です。
通常、こうした地政学的なリスクが高まる発表があると、市場は「有事のドル買い」に動いたり、原油が急騰したりしやすくなります。安全を求める動きや、供給への不安が意識されるためです。
ところが、昨日の市場は、これに対して、驚くほど冷静でした。ダウはむしろ小幅高で終え、原油はマイナス圏で推移し、ドル円も159円台前半へと戻しています。パニック的な動きは、まったく見られませんでした。この「冷静さ」が、昨日の相場の、一つ目の特徴です。

なぜ市場は冷静だったのか

これだけ強い制裁の発表に、市場が冷静だったのには、いくつかの理由が考えられます。

一つは、この制裁が、あくまで「経済的な措置」であり、直接の軍事的な衝突ではない、と受け止められたことです。市場がもっとも警戒するのは、原油の供給が、物理的に止まるような事態です。今回は、その段階ではない、と判断されたと考えられます。
もう一つは、市場の関心が、すでに今週末のジャクソンホール会議に向かっている、ということです。今週最大のイベントを前に、市場参加者は、新たに大きなポジションを取ることを、控えています。この様子見のムードが、制裁というニュースへの反応を、和らげた面もあります。
実際、原油はマイナス圏で推移しました。制裁で供給不安が高まれば、原油は上昇するはずですが、逆に下落しています。市場が、今回の制裁を、当面の供給に大きく影響するものとは見ていない、ということの表れです。ただし、今後、イラン側が強く反発したり、事態が緊迫化したりすれば、原油や金利が動く可能性は残っています。中東情勢は、引き続き、注意して見ておく必要があります。

ドル指数は反発|先週末のドル安に調整

為替に目を向けると、昨日はドルが反発しました。

💵 昨日のドルの動き

  • ドル指数(DXY)は反発。先週末までのドル安に、いったん調整が入った
  • 制裁発表を前にした「有事のドル買い」も、反発を後押し
  • ドル円は159円台前半へ戻し、200日移動平均線が下値を支えた
  • 先週の3カ月ぶりドル安から、いったん揺り戻し

ドル指数(DXY)は、昨日は反発しました。先週は、米国の財政への懸念などから、ドルが約3カ月ぶりの安値まで売られていましたが、その動きに、いったん調整が入った形です。制裁発表を前にした「有事のドル買い」も、この反発を後押ししたと見られます。
為替では、ドル円が159円台前半へと戻しました。ここで下値を支えたのが、200日移動平均線です。この線は、相場の長期的な方向を見る、代表的な目安です。ドル円は、先週この線を一時下回りましたが、その後は、この線がしっかりと支えとなり、買い戻しが入っています。
本日も、この200日移動平均線が、下値の支えとして意識されそうです。この線を明確に割り込むかどうかが、当面の方向を見るうえで、一つの分かれ目となります。上値では、まず前日高値、そして159円台の半ばが、目先のメドです。

今回の焦点|ナスダック安なのに、金利も低下

そして、昨日の米国市場でもっとも注目したいのが、ナスダックと金利の関係です。ここに、少し珍しい動きが表れています。

💻 ナスダックと金利の動き(今回の焦点)

  • ナスダックは-0.61%と下落。半導体株などが売られた
  • 一方で、米10年債利回りは-2.9bp低下(今朝はさらに低下)
  • 通常、ハイテク株が売られるときは、金利上昇が背景にあることが多い
  • 今回は「ナスダック安・金利低下」という、逆の組み合わせ

ナスダックは-0.61%と下落しました。半導体株などが売られたことが、背景にあります。一方で、米10年債利回りは-2.9bpと低下しました。今朝は、さらに低下しています。
ここが、注目したいポイントです。通常、ハイテク・グロース株が売られるときは、その背景に「金利の上昇」があることが多くなります。金利が上がると、将来の成長を期待して買われているハイテク株の、相対的な魅力が下がるためです。
ところが昨日は、金利が低下するなかで、ナスダックが下落しました。「金利が上がったから、ハイテク株が売られた」という、いつものパターンとは、逆の動きです。これは、金利以外の理由で、ハイテク株に利益確定の売りが出た、と考えられます。ここまで大きく上昇してきた反動や、高値警戒からの、持ち高調整の売りです。金利低下は、本来なら株の支えになる材料ですが、それを上回るハイテク株固有の売りが出た、という点が、昨日の特徴です。

株式市場の中で進む「選別」|ダウは上昇、ナスダックは下落

この動きは、株式市場全体で見ると、さらにはっきりします。ダウとナスダックで、方向が分かれているのです。

🔄 株式市場の中の資金移動

  • ダウは上昇、ナスダックは下落と、方向が分かれた
  • ハイテク・半導体株から、他の分野の株へ、資金が移動している
  • 「株を全部売る」のではなく、株の中で買う対象を入れ替える動き
  • 市場全体のリスク回避ではなく、選別が進んでいる

昨日は、ダウが上昇する一方で、ナスダックは下落しました。同じ株式市場でありながら、方向が分かれています。ダウには、幅広い業種の企業が含まれ、ナスダックは、ハイテク・グロース株の比率が高いという特徴があります。
つまり、昨日の株式市場では、ハイテク・半導体株から資金が抜け、その一部が、それ以外の分野の株へ移った、と考えられます。「株を全部売って、現金や安全資産に逃げる」のではなく、「株の中で、買う対象を入れ替える」という動きです。
これは、市場全体が、リスクを一斉に避けているわけではない、ということを示しています。株式という枠の中で、資金が、より有望と見られる分野へと、選別されながら移動している。いわば、株式市場の中での「選別」が進んでいる、と整理できます。全体を悲観するのではなく、どの分野に資金が向かっているかを見ることが、こうした局面では大切になります。

商品の中でも明暗|金は続伸、原油は下落

この「選別」は、株式市場だけでなく、商品市場でも起きています。

🥇 商品市場の明暗

  • ゴールドは+0.63%と続伸し、高値圏を維持。今朝は4,714ドル前後
  • 一方、WTI原油は-2.38%と下落(84.99ドル)
  • 金は買われ、原油は売られる、という対照的な動き
  • 同じ商品でも、金利低下に強い金と、需給で動く原油で、明暗が分かれた

ゴールドは+0.63%と続伸し、高値圏を維持しました。今朝は4,714ドル前後で推移しています。先週の急騰に続き、金への資金流入が、なお続いていることを示しています。金利が低下したことも、利息を生まない金にとっては、追い風です。
一方、WTI原油は-2.38%と下落し、84.99ドルとなりました。イランへの制裁という、本来なら原油高につながりそうな材料がありながら、逆に売られています。市場が、当面の供給不安を、大きくは意識していないことの表れです。
このように、同じ「商品」というくくりの中でも、金と原油で、明暗がはっきり分かれました。金利低下に強い金は買われ、需給で動く原油は売られる。株式市場だけでなく、商品市場でも、資金が選別されながら動いている、というのが、昨日の相場の全体像です。

📝 リッチの見解と注目ポイント

私(リッチ)が本日とくに意識しているのは、この「選別」の動きが、為替にどう波及するか、という点です。昨日は、株の中でも、商品の中でも、資金が一方向に逃げるのではなく、有望なものを選びながら移動していました。こうした地合いでは、為替も、一方向に大きく動きにくく、通貨ごとに、まちまちの動きになりやすいと見ています。
ドル円については、200日移動平均線が、下値の支えとして機能しています。この線を維持できている限りは、下値は堅い、と見ておきます。上値のメドは、159円台の半ばから後半です。ここを超えて、しっかり定着できるかどうかが、上方向の焦点です。逆に、200日線を明確に割り込むようだと、下方向への警戒を強めます。
そして、今週最大の焦点は、やはり週末のジャクソンホール会議です。今回のFRB議長の講演は、木曜から金曜にかけて予定されています。議長は、市場との対話を、必要最小限にとどめる姿勢とされており、金融政策の方向を、はっきりと示すとは限らない、との見方が優勢です。だからこそ、本日から会議までは、様子見のムードが続きやすいと考えています。大きな流れが出にくいなかでは、無理に方向を決めつけず、目先の値動きに沿って、慎重に対応することを心がけます。

BTCは8万ドルを目前に一服

先週、大きく上昇したBTCの動きも、確認しておきます。

BTC(ビットコイン)は、先週、8万ドルを目前にするところまで急騰しました。その後は、いったん上げ幅を縮め、今朝は78,000ドル台の後半で推移しています。急ピッチで上昇したあとの、自然な一服と見ています。
本日、上は8万ドルという、大きな心理的節目が意識されます。ここを明確に突破して、定着できるかどうかが、当面の大きな焦点です。逆に、下では、先週の上昇の起点となった水準を、維持できるかを見ます。BTCも、金と同じく、金利低下や、ドル・財政への懸念を背景に買われてきた面があります。ジャクソンホール会議の結果次第では、金やドルとともに、動きが大きくなる可能性があり、注意して見ておきます。

今朝の資金の流れ|逃げるのではなく、選ぶ相場

ここまでの動きを、14市場全体のお金の流れとして、整理しておきます。

🧭 昨日の資金の流れ(14市場から)

  • 株式の中:ハイテク・半導体(ナスダック)から、他の分野(ダウ)へ
  • 商品の中:原油から、金へ
  • 全体を売って逃げるのではなく、有望なものを選ぶ「選別」の動き
  • 制裁発表にも冷静。市場の関心はジャクソンホールへ

昨日の資金の流れを整理すると、株式市場の中では、ハイテク・半導体株から、それ以外の分野へ。商品市場の中では、原油から、金へ。いずれも、全体から一斉に資金が逃げるのではなく、その枠の中で、有望なものが選ばれながら、資金が移動していました。
イランへの制裁という大きな材料にも、市場は冷静で、パニック的な動きは見られませんでした。市場の関心は、すでに週末のジャクソンホール会議に向かっており、その手前で、様子見をしながら、細かく資金を入れ替えている、という状態です。
本日は、この「選別」の流れが続くのかを見ていきます。ナスダックが下げ止まるのか、原油が反発するのか、金の強さが続くのか。そして、それらがドル円へ、どう波及するのか。単体のチャートを追うのではなく、「どこからどこへ、資金が動いているか」という視点で、相場全体を見ていきます。

中東情勢|制裁後のイランの出方に注意

相場の背景にある中東情勢を、あらためて整理しておきます。

🌍 中東情勢のポイント

昨日、米国は、イランに対する強い制裁を発表しました。市場は、これを冷静に受け止め、原油はむしろ下落しました。ただし、これで中東情勢が落ち着いた、というわけではありません。むしろ、これから、イラン側がどう反応するかが、焦点になります。
もし、イランが、この制裁に強く反発し、対抗措置を取るようだと、地政学的なリスクが高まり、原油の供給への不安が、再び意識される可能性があります。その場合、原油は反発し、インフレ警戒を通じて、金利や株、そして為替にも、影響が及ぶことになります。
逆に、事態が、これ以上大きく悪化せず、外交的な駆け引きの範囲にとどまるようなら、原油は落ち着いた動きを続けやすくなります。昨日の原油の下落は、市場が、当面はこちらのシナリオを見ている、ということの表れとも言えます。どちらに転ぶかは、今後のイラン側の出方次第です。中東情勢は、本日も引き続き、最重要の観察材料です。

原油は、いまは落ち着いていますが、中東情勢は、ひとたび緊張が高まれば、相場全体を動かす力を持っています。とくに、原油高が金利を押し上げる展開になれば、株や為替にも波及します。制裁後のイランの出方と、原油の動きは、本日も注意して見ておきます。

本日(8/25)の経済指標|夜の米指標と、週末のジャクソンホール

本日は、夜にかけて、米国の指標がいくつか予定されています。ただし、市場の関心は、やはり週末のジャクソンホール会議に向かっています。

時刻 指標・イベント 重要度 前回
14:00 🇯🇵 日 景気動向指数(改定値)6月
15:00 🇩🇪 独 GDP改定値・Ifo企業景況感
22:00 🇺🇸 米 住宅価格指数 6月
23:00 🇺🇸 米 消費者信頼感指数・新築住宅販売 8月 ★★
週末 🇺🇸 ジャクソンホール会議(8/27〜29) ★★★

本日の夜は、23:00の米消費者信頼感指数と、新築住宅販売が、比較的注目されます。消費者の景況感や、住宅市場の動向は、米国の景気を測る材料です。これらの指標が、米金利にどう影響するかを、見ておきたいところです。ただし、大きな相場の流れを変えるほどの、材料になりにくい面もあります。
そして、今週最大の焦点が、週末(8月27〜29日)のジャクソンホール会議です。今年のテーマは「金融イノベーション」で、FRB議長の講演が、木曜から金曜にかけて予定されています。歴代の議長は、この場で、金融政策の方向を示唆することがあり、市場では「転換点」として意識されやすいイベントです。
ただし、今回の議長については、市場との対話を、必要最小限にとどめる姿勢とされています。そのため、利上げや利下げの方向を、強く示唆するような発言があるとは限らない、との見方が優勢です。過度な期待は禁物ですが、それでも、講演の内容が、市場の予想と少しでも食い違えば、ドルや金利が大きく動く可能性があります。本日から会議までは、この様子見の地合いが続きそうです。早朝トレードは、いつも通り、ポジションを持った場合はルールどおりに決済し、週末のイベントをまたいで引っ張らないようにします。

前営業日(8/24)のトレード結果|ドル円・ポンド円で+20.7pips

前営業日となる月曜(8/24)の早朝トレードは、以下の結果となりました。

  • ドル円:+16.8pips(利益確定)
  • ユーロ円:ノートレード(買い逆指値に未到達)
  • ポンド円:+3.9pips(利益確定)

月曜は、ドル円が+16.8pips、ポンド円が+3.9pipsと、2ペアでプラスを確定できました。ユーロ円は、買い逆指値に届かず、ノートレードです。合計は+20.7pipsのプラスで終えました。
月曜は、週明けで、大きな方向感が出にくい一日でしたが、ドル円が159円台へ買い戻される動きをとらえ、ドル円とポンド円で、着実にプラスを確保できました。1回あたりの値幅は大きくありませんが、方向感の乏しい地合いでも、小さくプラスを積み重ねられたのは、良い形です。
派手に大きく取るのではなく、取れるところで、こつこつと利益を確定する。相場が動きにくい日こそ、この積み重ねが、月間の収支を支えます。月曜も、その意味で、しっかりプラスで終えられた一日でした。

これで、8月の早朝トレードは+254.3pipsとなりました。プラス圏を、着実に伸ばしています。

月間収支(8/24終了時点)

📊 8月の収支(8/24終了時点)

早朝トレード:+254.3pips
相関トレンドトレード:+61.3pips

前営業日(8/24)の相関トレンドトレード結果

月曜の相関トレンドトレードは、-46.5pipsと、大きめのマイナス決済でした。
8月の相関は、+61.3pipsとなっています。
月曜は、想定よりも大きな逆行となり、まとまったマイナスを計上しました。相関トレードは、二つの通貨ペアの関係を利用する手法のため、その関係が一時的に崩れると、こうした負けが出ることもあります。ただし、月間では、しっかりプラスを保っています。8月前半のマイナス圏から、着実に積み上げてきた貯金が、効いています。
本日は「GBP/JPY×EUR/GBP」という、ポンド買いに寄せた組み合わせです。1日の大きな負けに引きずられず、いつも通りのロットで、淡々と、決めたルールを守って臨みます。良い月間収支を保つためにも、目先の結果に一喜一憂せず、規律を守ることが大切です。21時までに決済するルールも、しっかり守ります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 大きな地政学ニュースが出ても、市場が動かないことがあるのはなぜですか?

市場が、その影響を限定的と判断したり、すでに織り込んでいたりする場合があるためです。
大きなニュースが出ると、相場は必ず大きく動く、と思われがちです。ですが、実際には、そうならないことも多くあります。
理由の一つは、市場が、そのニュースの「実際の影響」を、冷静に見積もることです。昨日のイランへの制裁も、強い内容ではありましたが、直接の軍事衝突ではなく、経済的な措置でした。市場は、当面の原油の供給などに、大きな影響はない、と判断したため、原油はむしろ下落しました。
もう一つの理由は、「織り込み」です。事前に予想されていたニュースは、その予想の段階で、すでに価格に反映されていることがあります。実際に発表されても、予想通りなら、あらためて大きくは動きません。
さらに、今回のように、週末に大きなイベント(ジャクソンホール会議)を控えていると、市場参加者が様子見になり、ニュースへの反応が、和らぐこともあります。
ニュースの「見出しの強さ」と、「実際の相場へのインパクト」は、必ずしも一致しません。市場が、そのニュースをどう受け止めたかを、値動きから読み取ることが大切です。

Q2. ダウは上がってナスダックは下がる、というのは、どういう相場ですか?

株式市場の中で、資金が別の分野へ移動している「選別」の相場です。
ダウとナスダックは、どちらも米国の代表的な株価指数ですが、中身に違いがあります。ナスダックは、ハイテク・グロース株の比率が高く、ダウは、より幅広い業種の企業で構成されています。
この二つが、同じ方向に動くときは、株式市場全体が、同じムードにある、ということです。両方上がればリスクオン、両方下がればリスクオフです。
ところが、昨日のように、ダウは上がってナスダックは下がる、と方向が分かれるときは、少し意味合いが違います。これは、株式市場全体が売られているのではなく、ハイテク株から、それ以外の分野の株へと、資金が移動している、ということを示しています。
「株を全部売って逃げる」のではなく、「株の中で、買う対象を入れ替える」動きです。市場全体が悲観的になっているわけではなく、より有望と見られる分野を、選びながら投資している状態、と考えられます。
指数がまちまちに動くときは、全体を一括りにせず、「どの分野から、どの分野へ、資金が動いているか」を見ると、相場の実態がつかみやすくなります。

Q3. ハイテク株が売られるとき、いつも金利が上がっているのですか?

多くの場合はそうですが、金利以外の理由で売られることもあります。
ハイテク・グロース株は、金利の動きに敏感だとされています。これらの企業は、将来の大きな成長を期待して買われているため、その「将来の価値」が、金利の影響を受けやすいのです。
金利が上がると、将来のお金の価値が、現在の価値に換算したときに、目減りします。そのため、成長への期待で買われているハイテク株は、金利上昇の局面で、売られやすくなります。これが、よくあるパターンです。
ですが、昨日は、金利が低下するなかで、ナスダックが下落しました。金利以外の理由で、ハイテク株が売られた、ということです。
考えられるのは、これまで大きく上昇してきたことへの、反動や利益確定の売りです。上がり続けた株には、どこかで、利益を確定する売りが出ます。また、高値への警戒から、持ち高を減らす動きもあります。
このように、ハイテク株が売られる理由は、金利だけではありません。金利が下がっているのにハイテク株が売られているときは、「金利以外の要因が働いている」と考えると、相場の背景が見えやすくなります。

Q4. 200日移動平均線が「支え」になるとは、どういうことですか?

多くの人が意識する長期の節目で、そこで下げ止まりやすくなる、ということです。
200日移動平均線は、過去200日分の平均価格を、線でつないだものです。約半年から10か月ほどの、長期的な価格の平均を表し、相場の大きな方向を見る目安として、広く使われています。
この線は、多くの市場参加者が注目しています。そのため、価格がこの線まで下がってくると、「そろそろ買い時ではないか」と考える人が増え、買い注文が入りやすくなります。その結果、この線の近くで、下落が止まる(下げ止まる)ことがあります。これを「支え(サポート)になる」と言います。
昨日のドル円も、まさにこの動きでした。先週、一時この線を下回りましたが、その後は、この線がしっかりと支えとなり、買い戻されて、159円台を回復しています。
ただし、支えは、絶対ではありません。もし、この線を明確に、勢いよく下抜けるようだと、今度は逆に、下落が加速することもあります。多くの人が意識している線だからこそ、割れたときの影響も、大きくなりやすいのです。
200日移動平均線を、下値の支えとして意識しつつ、それを維持できるか、割り込むかを見ることが、方向を判断する手がかりになります。

Q5. 大きなイベントの前に「様子見」になると、相場はどうなりますか?

値動きが小さくなり、方向感の乏しい、もみ合いの展開になりやすくなります。
ジャクソンホール会議のような、相場を大きく動かす可能性のあるイベントを控えると、多くの市場参加者は、その結果を見てから動こうと考えます。結果次第で相場が大きく動くなら、その前に、大きなポジションを取るのは、リスクが高いためです。
その結果、新規のポジションを取る動きが減り、相場は、方向感の乏しい、狭い範囲でのもみ合いになりやすくなります。値動きが小さくなり、いわゆる「膠着状態」です。
こうした様子見の時期は、大きなトレンドが出にくいため、大きな値幅を狙うトレードには、向きにくい面があります。無理に方向を決めつけて仕掛けると、思わぬ往来相場に、振り回されることもあります。
一方で、様子見でエネルギーが溜まっているぶん、イベントの結果が出た瞬間に、一気に大きく動くことも少なくありません。「動かない時期」のあとには、「大きく動く時期」が控えている、とも言えます。
様子見の局面では、無理に大きな利益を狙わず、値動きが小さいことを前提に、慎重に対応する。そして、イベント後の大きな動きに備えておく。この二段構えが大切です。

Q6. 「有事のドル買い」とは何ですか。なぜ起こるのですか?

世界的な緊張が高まったとき、安全とされる米ドルが買われる動きのことです。
戦争や紛争、大きな地政学的なリスクなど、世界が不安定になる「有事」には、投資家は、より安全な資産へ、お金を移そうとします。そのとき、選ばれやすいのが、米ドルです。これを「有事のドル買い」と呼びます。
なぜ、米ドルが選ばれるのか。米ドルは、世界の貿易や金融取引で、もっとも広く使われている通貨(基軸通貨)だからです。世界中で、いつでも使える、換金しやすい、という安心感があります。不安なときには、この「使いやすさ」と「信頼」が、あらためて評価されます。
昨日も、イランへの制裁発表を前に、この「有事のドル買い」が、ドル指数の反発を、後押ししたと見られます。先週まで、米国の財政への懸念から売られていたドルが、地政学的なリスクを意識して、いったん買い戻された形です。
ただし、「有事のドル買い」は、常に起こるわけではありません。有事の原因が、米国自身にある場合などは、逆に、ドルが売られることもあります。どのような有事なのか、その中身を見極めることも、大切です。

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