8月最終日です🌻
おはようございます✨リッチです🍀
本日8月31日(月)朝の時点で、ドル円は160.10円。
ユーロ円185.38円、ポンド円216.62円、ゴールド4504ドル前後、原油83.44ドル前後で推移しています。
週明けの月曜です。今朝は、先週末の金曜(8月28日)の値動きが、そのまま相場の出発点になっています。金曜は、テーマが非常にはっきりした一日でした。米国の中央銀行トップが、講演で、物価を重視する姿勢を示したのです。これを受けて、市場では、追加利上げへの観測が急速に強まりました。その結果、米長期金利が上昇し、ドルが買われ、ドル円は160円台へ乗せました。
その反対側で、大きく売られたのが、金(ゴールド)です。金利が上がると、利息を生まない金は、相対的な魅力が下がります。金曜の金は、1日で-2.88%、値幅は193ドルという、大きな下落となりました。一方で、株は小幅な調整にとどまり、VIX(恐怖指数)はむしろ低下しています。つまり、今朝の相場は「全面的なリスクオフ」ではありません。中心にあるのは、恐怖ではなく、金利上昇とドル高です。本日は、この「金利・ドル主導相場」の中身を、14市場のマネーフローから読み解いていきます。
本日(8/31)の相場|今日の重要ポイント
まずは、本日の相場で押さえておきたいポイントを、まとめて確認しておきましょう。
- ドル円160.10円、ユーロ円185.38円、ポンド円216.62円で推移
- 金曜は米中央銀行トップのタカ派的な講演を受け、9月の利上げ観測が急浮上
- 米10年債利回りは+5.0bpと上昇し、4.722%へ
- ドル指数(DXY)は+0.55%と上昇。ドル円は160円台を回復
- ユーロドルは-0.58%と下落。ドル高が為替全体に表れた
- ゴールドは-2.88%と急落。値幅は193ドルと、14市場で最大級
- 米株は小幅安(ナスダック-0.52%、S&P500-0.25%、ダウ-0.02%)
- ただしVIXは-0.55%と低下し、14.43へ。強い恐怖相場ではない
- 週明けの月曜。今週は金曜の米雇用統計が最大の焦点
本日のトレード戦略(2026/8/31 月)
本日のトレード設定は以下のとおりです。
本日はドル円が売り逆指値のみ、ユーロ円とポンド円が買い逆指値のみという設定です。
💵 USD/JPY(ドル円)|売り逆指値のみ
💶 EUR/JPY(ユーロ円)|買い逆指値のみ
💷 GBP/JPY(ポンド円)|買い逆指値のみ
※本日はドル円が売り逆指値のみ、ユーロ円とポンド円が買い逆指値のみです。ドル円は下に抜ければ売りが約定し、ユーロ円・ポンド円は上に抜ければ買いが約定します。週明けの月曜は、先週末の流れを引き継ぎつつ、窓開けや急な値動きが出ることもあります。今週は金曜の米雇用統計という大きなイベントも控えていますので、設定どおりに淡々と管理します。
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本日の注意事項
⚠️ 本日の注意事項
- 金曜は米中央銀行トップの講演を受け、9月の利上げ観測が急に強まりました。米金利とドルの動きを、まず確認します。
- ドル円は160円台へ乗せています。この水準は、7月末に日米が協調して円買い介入を行った価格帯に近く、当局の対応への警戒が意識されやすくなります。
- 金(ゴールド)が急落しています。ただし1日で193ドルと大きく動いた後です。安値をそのまま追いかけると、急な反発に巻き込まれる可能性があります。
- 今週は金曜に米雇用統計があります。週の前半にも、米国の雇用に関する指標が相次ぎます。週を通して、方向が変わりやすい点に注意します。
- 週明けの月曜です。先週末の流れを引き継ぎつつも、窓開けや、思わぬ値動きが出ることもあります。無理をせず、設定どおりに臨みます。
✨ 本日の相関トレンドトレード(2026/8/31)|USD/JPY×EUR/USD
本日11時の成行エントリーは、「USD/JPY×EUR/USD」の組み合わせです。
米ドル円のロングと、ユーロ/米ドルのショートです。
- 📈 USD/JPY ロング(買い)
- 📉 EUR/USD ショート(売り)
📝 本日の相関トレードの構造
USD/JPYロング(米ドル買い・円売り)と、EUR/USDショート(ユーロ売り・米ドル買い)の組み合わせです。
この二つは、どちらも「米ドルを買う」方向でそろっています。USD/JPYのロングは、米ドルを買って円を売る形です。EUR/USDのショートは、ユーロを売って米ドルを買う形です。つまり、両方とも、米ドルが強くなる局面で、機能しやすい組み合わせです。金曜は、米金利の上昇を背景に、ドルがはっきりと買われました。ドル円は+68pips、ユーロドルは-67pipsと、ドル高がきれいに表れています。この地合いが続けば、二つとも米ドル買いに寄せたこの構成は、かみ合いやすくなります。ただし、ドル円は160円台まで上昇しており、介入への警戒も意識されやすい水準です。その点は、頭に入れておきます。
金曜(8/28)の相関トレードは+13.1pipsと、プラス決済でした。これで8月の相関は+41.3pipsと、プラス圏を維持しています。良い流れを保てるよう、いつも通りのロットで、決めたルールを守って、淡々と臨みます。
基本ルール|相関トレード:
- 11時に成行エントリー
- エントリー後、ストップ40pips・リミット50pipsに設定
- 21時までにストップ・リミットに到達しない場合は手動で全決済
⚠️ 相関トレードの注意事項:本日は週明けの月曜です。週の前半にも、米国の雇用に関する指標が予定されており、週末には米雇用統計も控えています。指標の前後は、値動きが読みにくくなります。相関トレードも、早朝トレードと同じく21時までに全決済のルールを徹底します。
指標前後は動意が乏しくなる場面もあり、相場状況により見送りの可能性あり、追いかけエントリー禁止です。
詳しい相場分析|「金利・ドル主導相場」を分解する
ここからは、金曜の相場を順に整理していきます。
金曜は、米金利の上昇を起点に、ドルが買われ、その反対側で金が売られました。この一連の流れを、順番に分解していきます。今回のマネーフローは、まず「金利」から見ると、非常に分かりやすくなります。
起点は米10年債利回り|まず金利から見る
まず、今回の起点である、米10年債利回りから見ていきます。
📈 金曜の米10年債利回り
- 始値4.668%、高値4.730%、安値4.648%、終値4.722%
- 前日比+5.0bpと、はっきりと上昇
- 1日の値幅は8.2bp。高値4.730%まで上昇した
- 終値も4.722%と、高値圏で1日を終えている
米10年債利回りは、前日比+5.0bpの4.722%と、はっきり上昇しました。1日の値幅も8.2bpと、それなりの動きです。注目したいのは、高値4.730%まで上昇し、終値も4.722%と、高い水準を保ったまま金曜を終えている点です。
金利が上がるということは、その裏で、米国債が売られている、ということです。国債が売られると、その利回り(金利)は上昇します。金曜は、この「米国債売り→米長期金利の上昇」が、明確に進みました。
なぜ、金利が上がったのか。きっかけは、米国の中央銀行トップの講演です。年に一度、経済の専門家が集まる会合で、中央銀行トップが、物価を重視する姿勢を、あらためて示しました。夏場のインフレ(物価上昇)の鈍化は、根本的な改善とは言い切れない、という趣旨の発言です。これを受けて、市場では、「利上げが、より現実的になった」との見方が広がりました。追加利上げへの観測が強まると、金利には上昇圧力がかかります。今回の金利上昇は、この講演が、直接のきっかけとなりました。
金利上昇と同時にドル高|DXYが+0.55%
この金利上昇と、同時に起きたのが、ドル高です。
💵 金曜のドル指数(DXY)
- 始値99.11、高値99.73、安値99.10、終値99.70
- 前日比+0.55%(+0.54ポイント)と上昇
- 終値99.70は、前日高値99.73のすぐ下
- ドル買いが失速せず、高い水準を保って終えた
ドル指数(DXY)は、前日比+0.55%と上昇しました。ドル指数は、複数の主要通貨に対する、米ドルの総合的な強さを示す指標です。この数値が上がるということは、ドルが、幅広い通貨に対して買われた、ということを意味します。
注目したいのは、終値99.70が、前日高値99.73の、すぐ下だという点です。これは、ドル買いが、途中で失速したのではなく、かなり高い水準を保ったまま、金曜を終えたことを示しています。
ここで大切なのは、金利上昇とドル高が、同時に出ている、という点です。金利が上がると、その通貨は、より高い利息を得られるようになるため、買われやすくなります。金曜は、まさに「米金利上昇→ドル買い」という、教科書どおりの、分かりやすい流れになりました。金利とドルが、同じ方向を向いているため、今回のドル買いには、かなりの説得力があります。
ドル円は160円台へ|高値圏を維持
そのドル高が、最もはっきり表れたのが、ドル円です。
🇯🇵🇺🇸 金曜のドル円
- 始値159.39円、高値160.21円、安値159.29円、終値160.07円
- 前日比+68pips(+0.43%)と上昇
- 週明け現在も160.10円前後と、160円台を維持
- 金曜高値160.21円に対し、現在値は160.10円と高値圏
ドル円は、前日比+68pipsの160.07円と、160円台へ乗せて終えました。週明けの現在も、160.10円前後と、160円台を維持しています。
重要なのは、金曜高値の160.21円に対して、現在値が160.10円という位置関係です。高値圏から、大きく押し戻されてはいません。金曜のドル高の勢いが、週明けの今朝も、続いていることを示しています。
なお、この160円という水準は、少し注意が必要な価格帯でもあります。7月末に、日米が協調して、行き過ぎた円安に対応するための、円買い介入を行いました。その水準に近いため、160円を明確に超えていくと、再び当局の対応への警戒が、意識されやすくなります。金利差を背景としたドル買い・円売りの力と、介入への警戒という、上値を抑える力。この二つのせめぎ合いが、160円近辺の特徴です。
ドル円160.21円を超えられるか
本日、ドル円で、まず見ておきたいのは、金曜高値の160.21円です。
DXYが99.73を上抜け、米10年債利回りも4.730%を超えながら、ドル円が160.21円を突破するなら、金曜からのドル高の継続を、確認しやすくなります。金利・ドル指数・ドル円が、そろって高値を更新する形は、上方向への流れが強いことを示します。
反対に、160.21円を超えられず、米金利とDXYが同時に低下するようなら、160円台での利益確定に、注意が必要です。上値が重いなかで、金利とドル指数が崩れると、ドル円も、押し戻されやすくなります。
下では、金曜安値の159.29円が、一つの目安です。ここを割り込むまでは、金曜のドル高そのものが、完全に崩れたとは、考えにくい位置です。まずは、160.21円を超えるか、159.29円を割るか。この上下の節目を、意識しておきます。
ユーロドルは-67pips|ドル高を映す鏡
ドル高を、非常にきれいに映しているのが、ユーロドルです。
🇪🇺🇺🇸 金曜のユーロドル
- 始値1.1652、高値1.1659、安値1.1578、終値1.1585
- 前日比-67pips(-0.58%)と下落
- 週明け現在は1.1581と、安値1.1578付近
- ドル円+68pipsと、ほぼ対称の動き
ユーロドルは、前日比-67pipsの1.1585と、下落しました。ここで、数字を並べてみると、面白いことが分かります。ドル円が+68pips、ユーロドルが-67pips、そしてDXYが+0.55%。三つとも、ドル高の方向へ、きれいにそろっているのです。
ユーロドルは、「1ユーロ=何ドル」を示すため、ドルが強くなると、下落します。金曜は、このユーロドルが下落し、ドル円が上昇しました。二つの動きが、ほぼ対称になっている点は、今回のドル高が、一部の通貨だけの話ではなく、ドル全体の強さだったことを、裏づけています。
本日、ユーロドルで注目したいのは、金曜安値の1.1578です。現在値は1.1581と、この安値の、すぐ上にあります。1.1578を明確に割り込み、DXYも99.73を突破するようなら、ドル高の継続に、さらに説得力が増します。一方、1.1578を維持して、1.1600台を回復してくるようなら、金曜のドル買いに対する、巻き戻しを考えます。
主役級の下落はゴールド|-2.88%の急落
ここからが、金曜の相場の、もう一つの主役です。金(ゴールド)の急落です。
🥇 金曜のゴールド
- 始値4,656.0ドル、高値4,688.0ドル、安値4,495.0ドル、終値4,529.9ドル
- 前日比-134.1ドル(-2.88%)と急落
- 1日の値幅は193ドル(4.14%)と、14市場で最大級
- 4,688ドルから4,495ドルまで、一気に下落した
ゴールドは、前日比-134.1ドルの4,529.9ドルと、-2.88%の急落となりました。1日の値幅は、なんと193ドル、率にして4.14%です。4,688ドルの高値から、4,495ドルの安値まで、一気に下落しました。この値幅は、金曜の14市場のなかでも、非常に大きなものです。
なぜ、金が、ここまで大きく売られたのか。今回の下落は、比較的、説明しやすいものです。流れを整理すると、「米金利上昇→ドル高→金の下落」という、一本の線でつながっています。
金は、ドル建てで取引されるため、ドルが高くなると、基本的に、逆風となります。ドルで測った金の価格は、ドルが強くなるほど、割高に感じられ、買われにくくなるためです。さらに、金は、持っていても利息を生みません。そのため、米金利が上昇し、利息を生む資産の魅力が高まると、利息のない金を持つ理由が、相対的に薄れます。
今回は、この「ドル高」と「金利上昇」という、金にとって、二つの逆風が、同時に吹きました。だからこそ、金は、これほど大きく売られたのです。中央銀行トップの講演が、金利とドルを押し上げ、その影響が、金に、最も強く表れた形です。
📝 リッチの見解と注目ポイント
私(リッチ)が本日とくに意識しているのは、「金利・ドル・金」の、三つの連動です。金曜は、この三つが、非常にきれいにつながりました。中央銀行トップの講演で、利上げ観測が強まり、金利が上がり、ドルが買われ、その反対側で金が売られた。この流れが、いま、相場の中心にあります。
こういう相場では、ドル円のチャートだけを見ていても、動きの理由が、つかみにくくなります。大切なのは、「何が最初に動き、その資金が、どこへ波及したのか」を、順番に追うことです。今回で言えば、まず米金利が動き、それがドルを押し上げ、金を押し下げました。この順番を意識すると、相場の方向が、かなり理解しやすくなります。
ただし、注意も必要です。金は、金曜だけで-2.88%、値幅193ドルという、大きな動きの後です。ここから、安値をそのまま追いかけると、急な反発に、巻き込まれる可能性があります。強い方向感が出ているときこそ、値幅が出た後の、行き過ぎには、気をつけたいところです。本日は週明けの月曜でもあり、今週末には米雇用統計も控えていますので、無理をせず、慎重に見ていきます。
ゴールドは4,495ドルを守れるか
その金の、本日の節目を確認しておきます。
週明けの現在、金は約4,504ドルで推移しています。これは、金曜安値の4,495ドルの、すぐ上です。つまり、まだ、かなり弱い位置にある、ということです。
まず見たいのは、この4,495ドルを、維持できるかどうかです。4,495ドルを割り込み、その後も4,500ドル台へ戻れないようだと、下方向の流れが、続いていると判断しやすくなります。
一方で、注意も要ります。金曜だけで、値幅193ドルという、大きな下落の後です。ここから安値を追いかけると、急反発に巻き込まれるリスクがあります。上では、4,530ドル前後、そしてさらに上の4,688ドルへの、戻り方を確認したいところです。もし、米金利とDXYが、高止まりしたまま、金が戻り切れないようなら、下方向の流れが続いていると見ます。反対に、金利とドル指数が明確に低下し、金が4,530ドルを回復してくるなら、下落に対する反発を考えます。
米株は小幅調整|ナスダックが最も弱い
ここまでは、金利・ドル・金の話でした。次に、株を見ておきます。
💻 金曜の米国株
- ナスダック総合 -0.52%(26,402)
- S&P500 -0.25%(7,711)
- NYダウ -0.02%(53,559)
- 3指数ともマイナスだが、下落幅には差がある
米国株は、3指数ともマイナスで終えました。ナスダックが-0.52%、S&P500が-0.25%、ダウが-0.02%です。ただし、下落幅には、はっきりと差があります。最も弱かったのは、ナスダックです。
これには、理由があります。ナスダックには、AI・ハイテクなどの、成長株が多く含まれています。こうした成長株は、金利の動きに、敏感だとされています。将来の成長を期待して買われているため、金利が上がると、その将来価値が目減りし、株価には逆風となるためです。
金曜は、まさに金利が上昇した日でした。そのため、金利上昇の影響を、最も受けやすいハイテク株に、売りが入りやすかった、と見ています。ダウが、ほぼ横ばいで済んだのに対し、ナスダックが最も下げたのは、この「金利上昇→ハイテク株に逆風」という関係が、働いたためと考えられます。
それでもVIXは低下|恐怖ではない
ここで、非常に重要な点があります。株は下げたのに、VIXは、上がっていない、ということです。
🛡 金曜のVIX(恐怖指数)
- 始値14.57、高値14.84、安値14.13、終値14.43
- 前日比-0.55%と、むしろ低下
- 株安のなかでも、VIXは上昇していない
- 強いリスクオフ(恐怖相場)ではないことを示す
VIXは、前日比-0.55%の14.43と、むしろ低下しました。VIXは、市場の警戒感を示す指数で、投資家が、この先の値動きに強い不安を感じているときに、上昇します。
金曜は、株が下落しました。もし、この株安が、市場の強い恐怖によるものだったなら、VIXは、上昇しているはずです。ところが、実際には、VIXは低下しました。しかも、14.43という水準は、決して高くありません。
これは、何を意味するのでしょうか。金曜の米株安は、「恐怖による、強いリスクオフ」ではなかった、ということです。むしろ、金利が上昇したことを受けた、調整の色が強い、と見ています。投資家の心理そのものが、急激に悪化したわけではありません。金利上昇を受けて、金利に敏感なハイテク株が、いったん売られた。その程度の、落ち着いた調整だった、と読むことができます。ここが、今朝の相場を理解するうえで、大切なポイントです。
株を見るなら、金利とのセットで
この点を踏まえて、本日の株の見方を、整理しておきます。
本日、ナスダックを見る場合、株価だけを見るよりも、米10年債利回りとの組み合わせで見ることが、重要になります。金曜の株安の中心が、金利上昇だったためです。
もし、金利が4.73%を超えて、さらに上昇し、ナスダックが金曜安値の26,359を割るようなら、ハイテク株への逆風が、続いていると判断しやすくなります。金利高が、そのまま株の重しになっている、という形です。
反対に、米金利が低下し始め、ナスダックが26,516付近を回復してくるなら、金曜の下落に対する、反発を考えます。金利の重しが軽くなれば、金利に敏感なハイテク株は、戻りやすくなるためです。株の方向を読むうえで、金利は、外せない材料です。
WTI原油はほぼ横ばい|金曜は主役ではない
一方で、金曜、あまり動かなかったのが、原油です。
🛢️ 金曜のWTI原油
- 始値83.67ドル、高値83.78ドル、安値82.25ドル、終値83.40ドル
- 前日比-0.16%と、ほぼ横ばい
- 週明け現在も約83.44ドルと、前日終値付近
- 金曜は、原油が資金フローの主役になった日ではない
WTI原油は、前日比-0.16%の83.40ドルと、ほぼ横ばいで終えました。週明けの現在も、約83.44ドルと、前日終値付近で推移しています。
ここ数日、原油は、大きな値幅を作る展開が続いていましたが、金曜は、比較的、落ち着いた動きでした。金曜の主役は、あくまで金利・ドル・金であり、原油ではありません。
なお、原油の背景には、中東の供給をめぐる状況があります。ホルムズ海峡を巡る供給への懸念が、やや後退したことなどが、原油の重しになっています。週間で見ると、原油は下落しており、供給不安が、いったん和らいだ形です。本日、原油は、金曜のレンジである、上値83.78ドルと、下値82.25ドルを見ておきます。83.78ドルを突破すれば、再び原油買いが強まる可能性があり、82.25ドルを割れば、下方向への圧力が強まりやすくなります。現時点では、方向を決め打ちするより、レンジの突破を待つ方が、分かりやすい市場です。
BTCは週末に下げ止まり|まだ強気転換とは言いにくい
暗号資産のBTC(ビットコイン)も、確認しておきます。
₿ BTCの8月29日UTC日足
- 始値77,843.8ドル、高値78,327.9ドル、安値77,382.0ドル、終値78,230.7ドル
- 前日比+386.9ドル(+0.50%)と、小幅に上昇
- 週明け現在は約78,210ドルと、ほぼ土曜終値
- 金曜の大きな下落後、週末はいったん下げ止まった
BTCは、24時間取引される市場のため、7時31分の時点で完全に確定している、8月29日のUTC日足を使っています。その日足は、前日比+386.9ドル(+0.50%)と、小幅に上昇しました。週明けの現在は、約78,210ドルと、ほぼ土曜の終値です。
BTCは、金曜に、大きく下落しました。その後、週末は、いったん下げ止まった形です。ただし、土曜が+0.50%だからといって、これだけで、再び強い上昇相場へ戻った、とは、まだ判断しません。
本日、まず見たいのは、土曜高値の78,328ドルです。ここを超えて、買いが続くようなら、短期的な反発の可能性が高まります。反対に、77,382ドルを割るようなら、金曜からの弱さが、再び出てきたと判断しやすくなります。今のBTCは、上下どちらにも動ける位置にあるため、ブレイクの確認を、優先します。
日経225先物も弱い|米株安と金利上昇が重し
日本株の先物も、金曜は弱い動きでした。
日経225先物は、始値66,202.5円、高値66,857.5円、安値65,662.5円、終値65,840円で、前日比-255円(-0.39%)と下落しました。週明けの現在も、約65,780円と、前日終値を、やや下回っています。
日経が弱かった背景には、二つの材料があります。一つは、米国株が小幅安だったことです。日本株は、米国株の影響を、強く受けます。もう一つは、米金利の上昇です。金利が上がると、金利に敏感なハイテク株を中心に、株には逆風となります。日本株にも、AI・半導体関連の銘柄が多く含まれるため、この影響を受けやすくなります。米株安と、金利上昇という、二つの重しがあるため、日経も、積極的にリスクを取りにいく状態ではありません。
今朝の資金の流れ|金利を起点に波及する
ここまでの動きを、14市場全体の、お金の流れとして、整理しておきます。
金曜の資金の流れを、一番シンプルに整理すると、次のようになります。まず、中央銀行トップの講演で、利上げ観測が強まりました。これを受けて、米国債が売られ、米長期金利が上昇しました。金利が上がると、ドルが買われます。ドル高が進むと、ドル円は160円台へ乗せ、ユーロドルは下落しました。そして、ドル高と金利上昇という、二つの逆風を受けて、金が急落し、金利に敏感なハイテク株にも、売りが波及しました。
この流れの、大きな特徴は、すべてが「金利」を起点に、つながっている、という点です。金利が最初に動き、その影響が、ドル、金、株へと、順番に波及していきました。だからこそ、今朝の相場は、金利から見ると、非常に理解しやすくなります。
その一方で、忘れてはいけないのが、VIXが低下し、原油がほぼ横ばい、BTCが週末に下げ止まった、という点です。これらは、金曜が「全面的なリスクオフ」ではなかったことを、示しています。株や金は下げましたが、市場全体が、恐怖に包まれたわけではありません。今回の中心は、あくまで、恐怖ではなく、金利上昇とドル高です。この点を、しっかり押さえておくことが、本日の相場を読み解くカギになります。
中東情勢|供給懸念はやや後退、原油は落ち着く
原油の背景にある、中東情勢を整理しておきます。
🌍 中東情勢のポイント
金曜の原油が、ほぼ横ばいだった背景には、中東の供給をめぐる懸念が、やや後退したことがあります。これまで、原油を押し上げる材料となってきたのが、ホルムズ海峡を巡る、供給への不安でした。この海峡は、世界の原油輸送の要所であり、ここを通る船舶の安全が脅かされれば、供給不安が高まります。
足もとでは、米国とイランの対立が続くなかでも、原油の航行を巡る状況に、やや落ち着きが見られ、週間では、原油が下落しました。供給不安が、いったん和らいだ形です。ただし、対立そのものが、解消したわけではありません。米国とイランの緊張は、長期化するとの見方が根強く、この地政学的なリスクは、引き続き、原油の下値を支える材料として、残っています。
一方で、主要産油国は増産を続けており、供給が過剰になるとの見方も、依然としてあります。原油は「供給不安」と「供給過剰」という、相反する力に、挟まれた状態が続いています。中東情勢の変化は、原油を通じて、金利や株、為替にも波及します。本日も、引き続き注視しておきます。
本日は、金曜の主役が、金利・ドルであったため、原油は、相対的に、脇役の位置にあります。ただし、原油が再び動き出せば、それは、インフレを通じて、金利に影響します。中東情勢と原油の動きは、本日も、あわせて見ておきます。
今週の経済指標|金曜の米雇用統計が最大の焦点
本日は、週明けの月曜です。ここで、今週1週間の、大きな流れを、確認しておきます。
今週、最大の焦点となるのが、金曜(9月4日)に発表される、米国の8月雇用統計です。雇用統計は、米国の雇用の情勢を示す、速報性の高い指標で、米国の金融政策を占ううえで、非常に重要な材料とされています。金曜のウォーシュ議長の講演で、9月の利上げ観測が、急に強まったばかりです。
この雇用統計が、強い結果となれば、追加利上げへの観測が、さらに高まり、米金利の上昇とともに、ドル円は160〜161円台を試す可能性があります。
反対に、雇用の減速が確認されれば、利上げ観測が後退し、ドル円は、157〜158円台へ、調整する可能性もあります。
そして、この雇用統計に先立って、週の前半にも、米国の雇用に関する指標が、相次ぎます。火曜には、雇用の動きを示す求人件数の統計や、製造業の景況感指数。
水曜には、民間の雇用統計や、地区ごとの経済報告。
木曜には、非製造業の景況感指数、といった具合です。
これらの指標で、米国の労働市場の、強さや弱さが、順番に確認されていきます。週の前半の指標で、労働市場の減速が示されれば、雇用統計を前に、ドルが売られる展開も考えられます。
なお、米国の市場は、雇用統計の後、9月7日(月)が、レイバーデーという祝日で、3連休となります。連休の前は、持ち高を調整する動きが、出やすくなる点も、頭に入れておきます。今週は、この米雇用に関する一連の指標を、軸に見ていく1週間になります。
本日(8/31)の経済指標|日本と中国の指標が中心
本日、月曜の指標を確認しておきます。朝に日本、午前に中国、夜にドイツの指標が予定されています。
| 時刻 | 国 | 指標・イベント | 重要度 | 前回 |
|---|---|---|---|---|
| 08:50 | 🇯🇵 | 日本 鉱工業生産(速報)7月・小売業販売額 7月 | ★★ | 生産 前月比1.9% |
| 10:30 | 🇨🇳 | 中国 製造業PMI・サービス業PMI 8月 | ★★ | 製造業49.2 |
| 14:00 | 🇯🇵 | 日本 住宅着工件数 7月 | ★ | 前年比18.6% |
| 21:00 | 🇩🇪 | ドイツ 消費者物価指数(速報)8月 | ★★ | 前年比2.8% |
本日は、朝8:50に、日本の鉱工業生産や、小売業販売額が発表されます。これらは、日本の生産や消費の動きを示す指標です。
午前10:30には、中国の製造業・サービス業のPMI(購買担当者景気指数)があります。PMIは、景気の拡大・縮小の分かれ目となる、50を上回っているかどうかが、一つの目安です。中国の景況感は、資源国通貨や、世界の株式市場の地合いにも、影響します。
夜21:00には、ドイツの消費者物価指数(速報値)が発表されます。ドイツは、ユーロ圏で最大の経済規模を持つ国です。その物価の動きは、ユーロ圏全体のインフレを占う材料となり、ユーロの動きに影響します。金曜に、ユーロドルが大きく下落した後だけに、ユーロ圏の物価が、どう出るかも、見ておきたいところです。
なお、本日は、週明けの月曜であり、今週は金曜の米雇用統計という、大きなイベントを控えています。週の入り口として、まずは、金曜の流れが続くのか、それとも巻き戻すのかを、確認する1日になりそうです。
リッチなら今日はどうするか|本日の優先順位
ここまでの分析を踏まえて、私(リッチ)が、本日、どこに注目するかを、整理しておきます。
本日の優先順位は、①ドル円、②ユーロドル、③ゴールド、④ナスダック、⑤BTC、の順です。
💵 ドル円:現状では、買い目線を優先します。理由は、米金利の上昇、DXYの上昇、ドル円の上昇が、きれいに同じ方向を向いているためです。ただし、160円台まで上昇しているので、現在値を、そのまま追いかける形は避けます。一番分かりやすいのは、金曜高値160.21円の突破です。ここを明確に上抜け、DXYも99.73を超え、米10年債利回りも4.730%を維持するなら、上抜け後の押し目買いを検討します。反対に、160.21円を超えられず、DXYと米金利が低下するなら、高値追いは控えます。159.29円を明確に割る場合は、金曜からの買い目線を、いったん解除します。
🇪🇺🇺🇸 ユーロドル:現状では、戻り売り目線を優先します。金曜は-67pips、現在も1.1581と、安値圏にあります。ただし、ここから安値を、そのまま追いかけて売るより、1.1600方向へ戻したときに、上値が重いかを確認します。DXYが高値圏を維持したまま、ユーロドルが戻り切れないなら、戻り売りを検討します。もう一つは、1.1578割れです。1.1578を明確に割り、その後も回復できないなら、ドル高の継続として、下方向を優先します。反対に、1.1600台を回復し、DXYが99.10方向へ崩れるなら、売り目線を、いったん落とします。
🥇 ゴールド:現状では、戻り売り目線を優先します。ただし、金曜だけで-2.88%、193ドルの値幅が出ているため、4,500ドル付近から、安値を追って売る形は避けます。まず、4,495ドルを維持できるかを確認します。4,495ドルを割り、その後も4,500ドル台へ戻れないなら、下方向の継続として、戻り売りを検討します。一方、いったん反発して4,530ドル前後まで戻したものの、上値が重く、米金利とDXYが高止まりしている場合も、戻り売りを検討しやすい形です。反対に、4,530ドルを回復し、さらに米10年債利回りとDXYが明確に低下するなら、売り目線は、いったん弱めます。
💻 ナスダック:現状では、売りを積極的に追いかけるより、米金利を確認しながら待ちます。VIXが14.43と低いため、金曜の-0.52%だけで、強いリスクオフとは判断しません。米10年債利回りが4.73%を超え、ナスダックが26,359を割るなら、金利高による下落の継続として、戻り売りを検討します。反対に、米金利が低下し、ナスダックが26,516付近を回復するなら、金曜の下落に対する反発を見て、押し目買い側へ切り替えます。
₿ BTC:現時点では、方向を決め打ちしません。金曜の急落後、土曜は+0.50%で、下げ止まっています。上は、78,328ドルを明確に突破し、78,000ドル台を維持できるなら、短期的な反発として、押し目買いを検討します。反対に、77,382ドルを明確に割るなら、金曜からの下落圧力が、再び強まったと見て、戻り売り側を検討します。今の位置は、上下どちらにも動けるため、BTCは、ブレイクの確認を優先します。
💡 リッチのまとめ
今朝の市場を、一言でまとめるなら、「米長期金利の上昇を起点にドル高が進み、その反対側で、金・ハイテク株などが売られた、金利・ドル主導相場」です。
金曜は、中央銀行トップのタカ派的な講演を受け、9月の利上げ観測が急浮上しました。これを起点に、米10年債は+5.0bp、DXYは+0.55%、ドル円は+68pips、ユーロドルは-67pipsと、かなり明確なドル高となりました。そして、その動きが、最も強く表れたのが、-2.88%と急落した金です。
一方で、株は下げましたが、VIXは-0.55%と低下しています。そのため、今朝のリスク温度は、5段階中2.5の「中立」と見ています。完全なリスクオフでは、ありません。ただし、米金利が4.7%台、ドル高が続く限り、金・ハイテク株・ドル売り通貨には、逆風が残ります。本日は、ドル円だけを見るのではなく、米10年債→DXY→ドル円・ユーロドル→ゴールド、という順番で、資金の流れを追っていきます。
前営業日(8/28)のトレード結果|3ペアともノートレード
前営業日となる金曜(8/28)の早朝トレードは、以下の結果となりました。
- ドル円:ノートレード(売り逆指値に未到達)
- ユーロ円:ノートレード(設定なし)
- ポンド円:ノートレード(売り逆指値に未到達)
金曜は、3ペアとも、ノートレードとなりました。合計は±0.0pipsです。
金曜は、日中の為替が、比較的落ち着いていました。ドル円とポンド円は、売り逆指値を設定していましたが、下に抜けることがなく、約定しませんでした。相場が、大きく動かないなかで、無理にエントリーせず、様子を見る形になりました。
トレードでは、エントリーの機会が、来ない日もあります。設定した価格に届かなければ、約定しません。それは、悪いことではありません。無理にポジションを持たず、条件を満たしたときだけ、淡々とエントリーする。この規律を守ることが、長く続けるうえで、大切です。金曜のように、機会がなければ、静かに見送る。それも、一つの、立派な選択です。
これで、8月の早朝トレードは+242.4pipsを維持しました。金曜はノートレードでしたが、8月は、しっかりとしたプラスを、保っています。
月間収支(8/28終了時点)
📊 8月の収支(8/28終了時点)
早朝トレード:+242.4pips
相関トレンドトレード:+41.3pips
前営業日(8/28)の相関トレンドトレード結果
金曜の相関トレンドトレードは、+13.1pipsと、プラス決済でした。
8月の相関は、+41.3pipsと、プラス圏を維持しています。
金曜は、二つの通貨ペアの関係が、うまくかみ合い、まとまったプラスを確保できました。相関トレードは、日によって、大きく振れることもありますが、金曜のように、こつこつとプラスを積み上げられると、月間の収支が、安定します。
本日は「USD/JPY×EUR/USD」という、どちらも米ドルを買う組み合わせです。金曜に、ドルがはっきり買われた地合いが続けば、機能しやすい構成です。良い流れを保てるよう、いつも通りのロットで、規律を守って臨みます。21時までに決済するルールも、しっかり守ります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「金利・ドル主導相場」とは、どういう相場ですか?
金利の動きが起点となり、その影響が、ドルや他の市場へ、順番に波及していく相場のことです。
相場には、その日の中心となる「主役」があります。ある日は株が主役になり、ある日は原油が主役になります。金曜は、その主役が「金利」でした。
金曜は、中央銀行トップの講演をきっかけに、まず米金利が上昇しました。金利が上がると、その通貨は、より高い利息を得られるため、買われやすくなります。そのため、ドルが買われました。そして、ドル高と金利上昇という、二つの逆風を受けて、利息を生まない金が、売られました。このように、金利が最初に動き、その影響が、ドル、金、株へと、次々に広がっていくのが、金利・ドル主導相場です。
こうした相場では、ドル円のチャートだけを見ても、動きの理由が、つかみにくくなります。大切なのは、「まず金利がどう動いたか」を、最初に確認することです。金利を起点に見ると、ドルや金の動きが、一本の線でつながって、理解しやすくなります。相場の主役が誰なのかを、見極めることが、相場を読み解く、第一歩になります。
Q2. 金利が上がると、なぜドルが買われるのですか?
その通貨で運用したときに、得られる利息が増え、通貨の魅力が高まるためです。
お金は、より高い利息を得られる場所へ、集まりやすい性質があります。ある国の金利が上昇すると、その国の通貨で資産を持てば、より多くの利息を受け取れるようになります。そのため、投資家は、その通貨を買おうとします。
金曜は、米金利が上昇しました。米ドルで運用したときの利息が、相対的に高くなるため、ドルを買う動きが強まりました。これが、金利上昇がドル高につながる、基本的な仕組みです。
とくに、為替では、二つの国の金利の差が、意識されます。たとえば、米国の金利が上がり、日本の金利があまり動かなければ、日米の金利差は広がります。金利差が広がると、金利の高いドルを買い、金利の低い円を売る動きが、出やすくなります。金曜のドル円上昇にも、この金利差の意識が、背景にありました。金利と為替は、こうした利息を通じて、深くつながっています。金利の動きは、為替を見るうえで、外せない材料です。
Q3. 金利が上がると、なぜ金(ゴールド)が下がるのですか?
金は利息を生まないため、金利が上がると、相対的な魅力が下がるためです。
金には、二つの弱点があります。一つは、金が「ドル建て」で取引される、という点です。ドルが強くなると、ドルで測った金の価格は、割高に感じられ、買われにくくなります。金利が上がってドル高になると、この点が、金の重しとなります。
もう一つは、金が「利息を生まない」という点です。株なら配当、債券なら利息が得られますが、金は、持っていても、利息を生みません。ですから、金利が低い局面では、利息のない金の弱点は、あまり目立ちません。ところが、金利が上昇すると、話が変わります。利息を生む資産の魅力が高まる一方で、利息のない金を持つ理由が、相対的に薄れてしまうのです。
金曜は、この「ドル高」と「金利上昇」という、二つの逆風が、同時に吹きました。だからこそ、金は、1日で-2.88%、値幅193ドルという、大きな下落となったのです。金の動きを見るときは、ドルと金利の動きを、あわせて確認することが、大切になります。
Q4. 株が下がったのに、VIXが下がることがあるのはなぜですか?
株安の中身が、恐怖ではなく、落ち着いた調整である場合です。
VIXは「恐怖指数」とも呼ばれ、投資家が、この先の値動きに、強い不安を感じているときに、上昇します。通常、株が大きく下がるときは、市場に不安が広がっているため、VIXも上昇します。
ところが、金曜は違いました。株は下落したのに、VIXは、むしろ低下しました。これは、金曜の株安が、「恐怖による、強いリスクオフ」ではなかったことを、示しています。
金曜の株安の中心は、金利の上昇でした。金利が上がると、金利に敏感なハイテク株が、いったん売られます。ですが、これは、市場が、何かに怯えて、一斉に逃げ出した、という動きとは違います。金利上昇を受けた、落ち着いた調整です。だからこそ、VIXは上がらず、むしろ低下しました。
このように、VIXは、株安の「中身」を、教えてくれます。株が下がったとき、VIXも上がっていれば、それは、恐怖による下落かもしれません。ですが、株が下がっても、VIXが上がらなければ、それは、落ち着いた調整である可能性が高い、と読むことができます。株価だけでなく、VIXも、あわせて見ることが、相場の温度感を測る、コツになります。
Q5. ドル円の160円は、なぜ注意が必要な水準なのですか?
過去に、当局が円買い介入を行った価格帯に近く、再介入への警戒が意識されやすいためです。
為替が、あまりに一方向へ、行き過ぎたとき、通貨を発行する国の当局が、相場を調整するために、市場で通貨の売買を行うことがあります。これを「為替介入」と言います。
ドル円については、7月末に、日米が協調して、行き過ぎた円安に対応するための、円買い介入が行われました。この介入があった水準に近いため、160円という価格帯は、当局の対応への警戒が、意識されやすくなっています。
そのため、160円近辺では、二つの力が、せめぎ合います。一つは、日米の金利差を背景とした、ドル買い・円売りの力です。金利の高いドルを買い、金利の低い円を売る動きが、ドル円を押し上げます。もう一つは、介入への警戒という、上値を抑える力です。160円を超えて、さらに円安が進むと、当局が動くのではないか、との警戒から、上値が重くなりやすくなります。
このように、160円は、上へ行こうとする力と、それを抑えようとする力が、ぶつかりやすい水準です。だからこそ、160円台では、値動きが荒くなることもあり、注意して見ておく必要があります。
Q6. 週明けの月曜に、為替が窓を開けることがあるのはなぜですか?
週末に市場が閉じている間の変化が、週明けの最初の価格に、まとめて反映されるためです。
為替市場は、平日は、ほぼ24時間動いていますが、週末は、取引が止まります。この、市場が閉じている間にも、世界では、さまざまな出来事が起こります。週末に、重要なニュースや、政治的な動きがあれば、それに対する市場の反応は、週明けの、最初の取引に、まとめて表れます。
その結果、金曜の終値と、月曜の始値の間に、価格の差、つまり「窓(ギャップ)」が、開くことがあります。とくに、週末に、相場を動かすような、大きな出来事があった場合、この窓は、大きくなりやすくなります。
本日は、週明けの月曜です。先週末の金曜は、中央銀行トップの講演を受けた、ドル高の流れが、はっきりと出ていました。この流れが、週明けも続くのか、それとも、いったん巻き戻すのかを、確認する必要があります。週明けは、こうした窓や、思わぬ値動きが出ることもあるため、いつも以上に、最初の値動きを、丁寧に見ておくことが大切です。無理にエントリーを急がず、方向を確認してから動く姿勢が、週明けには、とくに有効になります。
YouTube FXライブ配信
リッチちゃんねるでは現在、朝8時から翌朝6時にかけてのFXライブ配信を毎日お届けしています📺
配信の中身は3層構造になっています。
- 🎙 AIキャスター陣による最新ニュース実況
あやちゃん・まりちゃん・さえちゃん・れいちゃん・ポン丸が、FXニュースを「通常解説」「思考追加」「ディベート」の3モードでリアルタイム実況。
20時〜翌5時は『FXBar Rich Night』モードで、上品な相場バーの雰囲気に切り替わります。 - 📊 AI秘書「あかり」のテクニカル実況
USDJPY / GBPJPY / EURJPY / BTCUSD / XAUUSD のレート&テクニカルを実況。
EMA・サポレジ(Must Line)・Pin/Outside・ブレイク→リテスト・ATR・BB・RSIなど、複数の視点から相場をウォッチします。 - 🎤 リッチ社長の声出しFXライブ(不定期)
11時頃・18時頃を目安に、リッチ本人による声出しFXライブが入ります(休む日もあります)。
リアルタイムでの目線整理、ポジションの取り扱い、最新の見立てをお届けします。
本日は、金曜の中央銀行トップの講演を起点にした、金利上昇とドル高が、週明けも続くのかが焦点です。ドル円は160円台、金は急落後の安値圏。この金利・ドル主導の流れが継続するのか、それとも巻き戻すのか。米金利、ドル、ゴールド、BTCの連動を、リアルタイムで一緒に見守りましょう👇
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